神は細部に宿ると言われます。そしてその時代の匂いが最も濃厚に表れるのも、人々の記憶からあっという間に消えて無くなりがちなこんなCMたちなのかもーーー。
今日は、
昭和40〜50年代の懐かしい公共広告CMを軽〜くゆるく取り上げます♪
公共広告CMはACジャパン(昔は「AC 公共広告機構」でしたね)が担っていますが、1971年、74年、77年、80年は一部、「放送番組センター」という組織も担当しておられたようです。ACジャパンと並び、日本における公共広告の草分けとのこと。
今回、ご紹介するCMはこの放送番組センター制作のものが大半かも知れません。
私が特に強い印象として残っている公共広告CMは昭和の「覚醒剤やめますか、それとも人間やめますか」のCMと、阪神淡路大震災の時の水のCM「人を救うのは人しかいない」、そして10年前の東日本大震災の時のポポポポポーンの「あいさつの魔法」のCM。金子みすゞさんの「こだまでしょうか」の詩のCMも印象に残っています。
やはり大きな震災の時には企業がCMを自粛することもあり、こうした公共広告のCMが何度も繰り返し流れるので頭に残りますね。その時のショックな心境とともに。
公共広告のCMは商品や企業のPR目的がない、いわゆる隙間を埋めるためのCMなので、一般的には普通のCMに比べて記憶に残りにくいはずなのですが、こうした震災時に流れたもの、そしてやはり
昭和40〜50年代前半に流れたとみられるCMは今見ると何とも言えないインパクトがあります。
この時代の公共広告CMのキーワードは
「That's シュール(ちょっと怖い?!)」 
この一番最初のCMがそうですが、昭和の40〜50年代の公共広告CMというと、
静止画をつなぎ合わせたタイプのものがちょこちょこあった記憶があります。
上のは“マンガ”の静止画ですが、実写のコマをつなぎ合わせた静止画のものも時々あったと記憶しています。
パペットを使ったCMは、昭和の香り満点
特に公共広告CMは、子供向けに交通安全や社会意識、マナーの啓発を促す内容のものも多いので、余計にこうした可愛いパペットが使われているんだと思います。
とはいえ、公害に関しては完全に大人の責任ですから、このCMは大人に向けたCMということになるのですが、大人向けとは思えないゆる可愛さが魅力です!
これもとびきりラブリーなパペットCM 
可愛いですよね〜!

パペットものは可愛さと同時に、どこかシュールさを感じられるところも私は好きで。
人形の動き、コマ送りのぎこちなさが味わいがあって良いんですわ。
これなんか、上のパペットCMよりもさらに古い、本当に初期の公共広告CMではないかと思われます。
明らかに昭和40年代でしょうね。
可愛いというよりも、
不気味さえ漂うレベルの拙さ、シュールさ
(笑) 好きだ〜!!

(笑)
この時代の公共広告CM、使われている
BGMが無駄にオシャレでそこがまた好きだったりします(笑)
普通のCMや番組のBGMなどもそうですが、当時はジャズ調だったり大人っぽくてお洒落なBGMやテーマ曲が多く採用されていたんですよね。
開始後、30秒過ぎのところで出てくる
自転車の「片手運転」の静止画がシュールでイッてる感じが出ていていい味出してます

2つ目の省エネ促進のCMを当時見た記憶があります

「時々エラーするお姉ちゃんがウィークポイントなんだ〜」という男の子のナレーションを、はっきりと覚えていました。映像は全く覚えてなかったですけどね。
公共広告CMって、昔は今よりも頻繁に日常的に流れていて、なんとなくこういう感じのCMだったな〜という傾向は覚えているのですが、一部とはいえこのように明確にディテールを覚えているCMは多くないので、久々に出会えると懐かしく嬉しくなります

省エネが叫ばれ始めたのが1979〜80(昭和54〜55)年なので、おそらくその頃のCMだったんでしょうね。
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前回投稿から1ヶ月空き、ご無沙汰しておりました。
次回は久々に、大阪あるいは関西某所のレトロ関連のご紹介記事をUpできるかも?!
期待せず、お待ちを。
追記:ルパン三世の1st、2ndのTVシリーズ、映画などの作画監督を務められた大塚康生さんが亡くなられたことを今知りました。合掌(悲)。
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>私が覚えているのは家の前に落ちていたゴミを押し付けあっているうちに喧嘩になってしまう2軒の家
このCMも残念ながら私は覚えていません
DJOGIさんのCMもですが、少し探してみようかな〜。
そうですね、そういう感じだと、人種差別、外国人差別問題などと絡んで今ではきっと放送禁止でしょうね^^;
ちびくろサンボや、昔のカルピスのキャラクターも今ではアウト。差別は全くもって良くないことですが、表現におおらかだった時代が懐かしくもありますね。